任天堂の急成長期に活躍した横井軍平氏の話です。
【本書の紹介文の引用】
カリスマ経営者・山内博の右腕として、「ゲーム＆ウオッチ」「ゲームボーイ」など黎明期の任天堂のほとんどのヒット作を生み出した伝説の天才開発者・横井軍平の生涯を描く。斬新な発想の陰にあった苦悩とは？
「枯れた技術の水平思考」とは、安くて古い技術の新しい使い道を考えることで、新しい商品を生み出すという手法のことです。
この言葉は任天堂で数々のおもちゃを生み出した横井軍平氏によるもので、その手法は「ウルトラハンド」「ラブテスター」「ゲーム＆ウォッチ」などのおもちゃに体現されています。
また、横井軍平氏が任天堂を退社した後も「枯れた技術の水平思考」は受け継がれ、「ニンテンドーDS」や「Wii」「Switch」など、「枯れた技術の水平思考の産物」と言われています。
横井軍平氏は、ピアノ、社交ダンス、合唱、素潜り、鉄道模型、自動車いじりなど、多趣味です。
そして、ものづくりが好きで、テープレコーダーをカーラジオにつないで、ラジオ番組をあとで聞けるようにしたそうです。
仕事をしていて思うことですが、過去の何かの知識や経験が、
思わず役に立つことがあります。人生に無駄なことはないと思います。
横井軍平氏は幅広い経験をしていることから、問題解決やアイデアの幅が広がっていき、「枯れた技術の水平思考」が出来たのかもしれません。
