クリエイティブディレクター 水野学氏の書籍です。共感することが多い本でした。
センスは生まれつきではない
斬新なアイデアをアウトプットするには、いまだかって誰も考えていなかったことをひらめかなければならない、センスをもってひらめかなければならない、ということを著者は否定してます。
誰も見たことがない企画を作ることが大事なんじゃない。誰も見たことがなくても、狙ったターゲット層にちゃんと「売れる」企画でなければ、社会から求められない。
地道かつごく普通のインプットをしたり、徹底的に考えたりしたりした末での飛躍であるとのことです。
生まれつきのセンスよりも、後天的なもののほうが大きいのは仕事をしていて実感するところです。結局、地道な継続的な努力が大事だと思うと、勇気ができますね。
普通を「知ること」が必要である
センスがいい商品を作るには、「普通」という感覚が大事だと著者は言います。普通とは「いいもの」「悪いもの」がわかり、その両方を知った上で「一番真ん中」がわかることとのことです。
普通という「定規」であらゆる事象を測っていくことによって、さまざまなものをつくることができます。
いろんな経験が大事なことなのかもしれません。無駄なことなども含めて経験することによって、自分なりのモノサシができるのかと思います。
技術がピークを迎えるとセンスの時代がやってくる
人間というのは技術がその時点の限界まで進歩すると、ノスタルジックな思いに身を寄せ、美しいものを求める傾向があると著者は言います。
最近、誕生日プレゼントで妻からIPad AIRをもらいました。元々、Kindleのタブレットで電子書籍をよく読んでいたので、あまり使わないかなと思ってましたが、
本体の軽さ、持ったときの感触、外観など、やっぱりいいハードだなと思いました。デザインのよさがAppleの強さなのでしょうか。
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何かを作るには、インプットや考えることを地道で継続していくことが大事と改めて思いました。また、自分なりの物差しを作っていくために、自分の島に閉じこまらず、新たな知識を得る冒険を少しづつでもやっていきたいです。